A&Vフェスタ2005 日本オーディオ協会 ENGLISH
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会場レポート

「A&Vフェスタ2005」の会場は、「アドバンスドステージ」と「グランドステージ」に分かれています。それぞれの多彩な展示内容の中から、ピックアップしてレポートをお届けします。

「A&Vフェスタ2005」もいよいよフィナーレ。おかげさまで大盛況のうちに熱い4日間の幕を下ろすことができました。地上デジタル放送の普及拡大など、オーディオとビジュアルを取り巻く環境が変化する中、薄型・大画面テレビのさらなる進化や、高音質化し、セッティングも簡単になったホームシアターシステムの隆盛など、「未来」を感じさせるさまざまな機器やサービスが登場し、会場は大いに盛り上がりました。また、ネットワークを利用した音楽配信や各社から続々登場してきたデジタル・オーディオ・プレーヤーにも注目が集まっております。各社の展示を通して、これからのオーディオ&ビジュアルの世界がどう変わっていくのかがお分かり頂けたのではないでしょうか。

また、ピュア・オーディオエリアでは、技術者たちが熱い思いを込めた製品群を見ることができました。信号の入り口から出口まで、一切妥協することなくこだわりを注いだオーディオアンプ。独創的なアイディアを形にしたスピーカー・システム。オーディオと触れる喜び、自ら作り上げる楽しみを大切にしたスピーカー、アンプなどのキット製品。各ブースで語られる製品への熱い想いは、いつまでも本フェスタを支える支柱のひとつであり続けるものです。

 

朝一番からたくさんの来場者が訪れました

 

終始、会場は賑わいを見せていました

     
 

参加型イベントの工作教室も大好評

 

親子で楽しめるイベントとして定着して参りました

TODAY'S INDEX

<グランドステージ>
 『地上デジタル放送』が本格普及!! あなたの自宅もすでに放送エリアに!?


 ■地上デジタル放送推進協会
 ■BSデジタル放送推進協会

 地上デジタルテレビ、BSデジタルテレビがよくわかる!

 ■シチズン・システムズ
 ポータブルAV機器が勢揃い!

 ■日本放送協会/日本オーディオ協会
 NHKなどが開発した超高域のマイクロホンを展示!

 ■ミュージックバード
 人気スピーカーで体感する高音質放送!

 ■DVDオーディオプロモーション協議会
 カーオーディオに新風を吹き込むDVDオーディオ

 自宅で映画館の迫力を楽しむ「超大画面」の世界〜各社から最新プロジェクターが登場

 セッティングが容易になり、より身近になったホームシアターの魅力

 リアスピーカーなしでもサラウンド〜フロントサラウンドシステムが続々登場

<セミナー・リポート>
 『3種のマスター音源聴き比べ』
 小林貢(MJ無線と実験/誠文堂新光社)

 『新レコード演奏家論』
 菅野沖彦(ステレオサウンド/ステレオサウンド)

<トークセッション・リポート>
 『見た、聴いた、ふれた!最新ホームシアター機器を体験しよう』
 小倉智昭(キャスター)/司会:山之内正(オーディオ評論家)

<工作教室リポート>
 『手作りスピーカーユニット』
 『オリジナルAVスピーカー製作』


<グランドステージレポート>

『地上デジタル放送』が本格普及!! あなたの自宅もすでに放送エリアに!?

デジタル技術を核に、オーディオとビジュアルの世界は、日々進化を遂げています。例えば、昨年まではまだまだ先と思っていた地上デジタル放送が、本年のイベントでは非常に身近な出来事に感じられたのではないでしょうか?ハイビジョン放送を録画して、その驚くほど美しい映像をいつでも好きなときに見られる時代。データ放送サービスを利用して、放送中の料理番組のレシピや出演者の情報を簡単に知ることができる時代。そして、見たい番組を膨大な数の放送から自由に検索できる時代。それは、明日のことではなく、いまここで手を伸ばせば届く事実なのです。

■地上デジタル放送推進協会
■BSデジタル放送推進協会
地上デジタルテレビ、BSデジタルテレビがよくわかる!

地上デジタル放送推進協会(D-PA)とBSデジタル放送推進協会(BPA)のブースでは、高精細なハイビジョン映像や5.1chサラウンド、双方向通信機能など、地上デジタル放送とBSデジタル放送の魅力がわかりやすく紹介されていました。2011年には、完全にすべての放送が地上デジタルへ移行されますが、その時代にはハイビジョン放送をサラウンドサウンドで楽しむことが当たり前になっていることでしょう。ブースではお住まいの地域が放送受信可能な地域かどうか調べてくれるサービスもありました。

   

BSデジタル放送と地上デジタル放送の魅力をアピール

 

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■シチズン・システムズ
ポータブルAV機器が勢揃い!

シチズン・システムズは、液晶ポータブルテレビやポータブルCDプレーヤー、CDラジカセなど、持ち運べるポータブルAV機器を幅広く展示していました。車内だけでなく家でも使える、マルチユースのDVDプレーヤーの展示も話題を集めていました。

 

シチズン・システムズのブース。ポータブルAV機器を幅広く展示していました

 

ズラリと並んだポータブル液晶テレビ。これを持って外出すれば、アウトドアライフはさらに楽しくなりそうです!

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■日本放送協会/日本オーディオ協会
NHKなどが開発した超高域のマイクロホンを展示!

日本放送協会(NHK)と日本オーディオ協会の共同展示ブースでは、NHKが三研マイクロホン(株)と共同開発した超高域のマイクロホンをデモ。100kHzまでの高域を収音できるという優れもので、これに近いものが既に実用化されているそうです。

 

実際にマイクロホンで収音を行っているところをデモ

 

リアルタイムで周波数特性のグラフをモニター表示。実際に超高域音を収音できていることがわかります

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■ミュージックバード
人気スピーカーで体感する高音質放送!

良質な番組と高音質な放送を提供するミュージックバードのブースでは、セッティングが非常に簡単なボーズのシアターシステム「3・2・1」や「Companion 3」を使って、同社のサービスである高音質衛星放送の試聴をすることができました。ブース入り口には、ミュージックバードの受信にも対応している住友電工のアンテナ「Lune-Q」も展示し、注目を集めていました。

 

ボーズ「3・2・1」と組み合わせてステレオ再生。高音質な放送だからオーディオ・システムの音を存分に引き出すことができます

 

住友電工のアンテナ「Lune-Q」も展示。このアンテナ、ミュージックバードはもちろんBSデジタル放送やCSデジタル放送などを1台で受信できるという優れものです

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DVDオーディオプロモーション協議会
カーオーディオに新風を吹き込むDVDオーディオ

カーブースの一角に展開されたDVDオーディオプロモーション協議会のブースでは、3台のデモカーを用意して、DVDオーディオを車の中で楽しむ魅力をアピール。すでにトヨタ・クラウンや、ホンダ・レジェンド、日産・エルグランドなど、DVDオーディオ・システムを標準搭載する車は数多く、音質のよさとマルチチャンネルも楽しめる魅力から人気を呼んでいます。ブースは、終始、試聴を待つ人の列ができ、その注目度の高さを示していました。

   

3台のデモカーでDVDオーディオの魅力をアピール

 

終始、試聴に並ぶお客様が絶えませんでした

  クラリオン・ADDZESTのデモカー

 

     

アルパインのデモカー

 

KENWOODのシステムを搭載したデモカー

 

 

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自宅で映画館の迫力を楽しむ「超大画面」の世界
各社から最新プロジェクターが登場

毎年、新プロジェクターのリリースラッシュを迎えるこのシーズン。今年も、話題のモデルの後継機や、新たなコンセプトのモデルなどが続々と発表され、会場でも実際に映像を確かめることができました。毎年注目を集める画質競争は今年もヒートアップし、光学絞りで黒の締まりを引き出したり、映像回路をデジタル化したり、レンズの構成を見直したりなど、各社さまざまな工夫を凝らして、映像のクオリティがさらにレベルアップを遂げています。また、エプソン販売の「EMP-TWD1」や、オプトマ「Movie Time DV10」など、DVDプレーヤー部を本体に内蔵し、電源ケーブルをつなぐだけで投写が行えるオールインワンタイプのプロジェクターも登場。来場者の熱い注目を浴びていました。

   

エプソン販売の“dreamio”「EMP-TWD1」。DVDプレーヤー一体型の液晶プロジェクター。ステレオスピーカーも内蔵しており、ラックに置いてCDラジカセのように使用することも可能です

 

ホームシアターが輸入販売を手がける、台湾オプトマ社のDVDプレーヤー一体型DLPプロジェクター「Movie Time DV10」。独特の曲線を描くフォルムも話題に

 

三洋電機「Zシリーズ」の最新モデル、「LP-Z4」。一から筐体を作り直したとのことで、外観もガラリと変貌を遂げました。画質対策も抜かりなく、映像を見た来場者から驚きの声が上がっていました

 

   

ソニーの「VWシリーズ」が復活!「VPL-VW100」として12月10日に発売されます。映像デバイスに同社独自開発の反射型液晶「SXRD」を使用し、フルハイビジョンの解像度を間引くことなく表示できます。価格は130万円を超え高価ですが、ホームシアターファンの心を捉えることは間違いありません

 

松下電器産業「カジュアルシアター」シリーズの最新モデル、「TH-AE900」。定評のあるハリウッド画質がさらに進化を遂げました。

 

エプソン“dreamio”シリーズのハイエンドモデル「EMP-TW600」。最新の液晶パネルを装備し、ランプなどに改善を加えることで、さらなる画質向上を実現しています

 

ヤマハのブースでは最新のDLPプロジェクター「DPX-1300」を展示。年内の発売を予定しているようです。720pのDarkChip3パネルを搭載し、シリコン・オプティクス社の画像処理回路「HQV」技術を採用したハイエンド機です

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セッティングが容易になり、より身近になったホームシアターの魅力

薄型・大画面テレビの普及と映像の美しさの進化に伴って、ホームシアターシステムもまた、関心を寄せるファンが増えたのを感じます。ワイヤレス・スピーカーの採用や、一台のユニットでサラウンドサウンドを実現する製品の登場で、以前はセッティングが難しいとされてきたホームシアターは、非常に身近なものになっていることがわかりました。すでにホームシアターは一部の熱烈な映画ファンやAVファンの方々だけのものでなく、広く一般的にも受け入れ始めています。各ブースで展開された視聴コーナーで、ホームシアターシステムを体験する恋人たちや家族は、自宅にそんなシステムがあったらと、口々にコメントを残していました。

リアスピーカーなしでもサラウンド〜フロントサラウンドシステムが続々登場

「リアスピーカーを置くスペースがないのでサラウンドができない」「何本もスピーカーを並べてセッティングするのは大変!!」と悩んでいる方は多いようです。もちろんリアにスピーカーを置ければベストですが、スペースがなくてもあきらめる必要はありません。最新のテクノロジーを使って、フロントに置いたスピーカーだけでリアルなサラウンド感を得られる「フロントサラウンドシステム」が各社から続々と登場しているからです。「ドルビーバーチャルスピーカー」技術を使うもの、独自のエンコード方式を用いるもの、音のビームを壁で反射させるものなど方式もさまざまで、熱心に耳を凝らしてその豊かな音場を確かめる方が目立ちました。

   

デノンの2.1chサラウンドシステム「S-301」。「ドルビーバーチャルスピーカー」技術を採用。前面にiPod用端子やUSB端子を備え、デジタル・オーディオ・プレーヤーとの連係機能が強化されています

 

パイオニアはワイヤレス・リアスピーカーにより、リアの結線を不要にしたホームシアターシステムで以前から人気を集めています。「これなら置ける」という方も多いのでは?

 

ビクターは、フロントスピーカー4本を使用する「√4」という独自の技術でフロントサラウンドを実現。写真は「スリムDDスピーカー」をセンタースピーカーに採用した「NX-DD30-S」

 

 

松下電器も「ドルビーバーチャルスピーカー」を採用した2.1chフロントサラウンドシステム「SC-HT06」を展示。薄型大画面テレビ「VIERA(ビエラ)」との組み合わせを提案

 

ヤマハは、無数に配置されたユニットから音のビームを放射し、壁に反射させてひとつのユニットでサラウンドを実現する“デジタル・サウンド・プロジェクター”を積極展開。写真の「YSP-1000」のほか、下位モデルの「YSP-800」も展示。試聴ブースの他にも時間入れ替え制の「相談コーナー」が設けられ、YSPの導入に関するあらゆる質問にヤマハの展示説明員が丁寧に応対していました

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<セミナー・リポート>

『3種のマスター音源聴き比べ』
小林貢(MJ無線と実験/誠文堂新光社)
24日(土)11:00〜12:30

レコーディング・エンジニアとして、オーディオ評論家として多彩に活躍する小林貢氏による講演。非常に希少なオーディオ体験いっぱいのイベントでした。ジャズの録音を主に手がける小林氏は、録音にさいしてのポリシーとして、音は基本的にマイクの種類と位置で決めていき、コンプレッサーやリミッターをまったく使わない手法をとるそうです。その特徴は、音が分厚く、すぐそこで弾いているかのようなリアル感。『Alone Together』も、この方式で録音され、会場ではそれをCDと、大元のアナログマスターテープ、そして96kHzで記録したDATの3種類で比較試聴。どれもみな個性があって、何がいいとは決められないオーディオの奥深さを知りました。マスターテープは、中々持ち出しされたりするものではないので、本日は実に貴重な体験。氏に感謝といったところです。後半では、レコード会社の協力で、復刻されたアナログディスクを聞いたり、メタル原盤やスタンパーを生で見ることができたりと、貴重な体験がいっぱいの非常に趣き深いイベントでした。

   

貴重なアナログマスターテープを持参しての試聴会

 

録音にかける熱い思いを語る小林貢氏

 

アナログレコードのスタンパーなどを公開

 

『新レコード演奏家論』
菅野沖彦(ステレオサウンド/ステレオサウンド)
24日(土)13:30〜15:00

ステレオサウンド編集長、小野寺氏も交えて、菅野沖彦氏が展開するレコード演奏家論について講演。折しも新著『新レコード演奏家論』が出版され、話題を呼んでいる菅野氏ですが、今日はその本に書かれなかったことや、秘話についていろいろとお話を伺いました。同じ部屋で、同じ機器、同じセッティングなのに、時間や再生する人によって変わってしまう音。同じ音に二度とめぐり合えない、一期一会のオーディオの音について、たくさんの興味深いお話がありました。合間にマッキントッシュのアンプとJBLのスピーカーによる試聴もはさみ、めくるめくオーディオの楽しみとその奥深さについて、改めて大きな関心が寄せられた講演会でした。

   

試聴会も交えて、レコード演奏家としての思いを語って頂きました

 

菅野氏をして「彼がいなければ『新レコード演奏家論』は出版できなかった」と言わしめるステレオサウンド編集長・小野寺氏とともに進行

 

『新レコード演奏家論』に書ききれなかったお話を熱弁

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<トークセッション・リポート>

『見た、聴いた、ふれた!最新ホームシアター機器を体験しよう』
小倉智昭(キャスター)/司会:山之内正(オーディオ評論家)

24日(土)14:30

ニュースキャスター、司会者などで活躍中の小倉智昭氏の講演。小倉氏は、自宅に9インチ管の3管プロジェクターSONY J-90を備え、アルティックA5やB&W802などでAVライフを楽しんでいる熱烈なオーディオ&ビジュアルファンのひとり。ルーカスのTHXシステムを日本で始めて取り入れたと自負するAVルームを、別途、北海道にも持ち、音楽と映像を思い切り楽しむために、暇があるたびに訪れているといいます。そんな小倉氏のホームシアタールームを写真とともにご紹介いただき、最新のプロジェクターを一緒に見比べる視聴会も行われました。テレビでの話題作りのために1日DVDとCDを1枚ずつ鑑賞することをノルマに、さらに自分の楽しみにための時間も作っているという小倉氏は、本当に音と映像を心から愛する方だなという印象を受けました。

   

学生時代からバンドを組み、いまでもベースを弾くという小倉氏は、大のAVファン

 

司会は、オーディオ評論家でライターの山之内正氏。山之内氏はクラシックのベース弾き

 

満員の会場の中、小倉氏は軽快なジョークを交えながらトーク

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<工作教室リポート>

女性やお子様まで幅広い人気を呼んだ工作教室。あまりにも参加希望の方が多く、抽選にもれたお客様は大変残念で申し訳ありませんでした。オーディオを自分で作る、そしてその音を楽しむということは、メーカー製の製品を買って聴くこととはまた違った楽しみを与えてくれるようです。本年は、アンプやスピーカーのキットを展示する出展社も数多くありました。デジタル技術が高度化していく一方、こうした自分で作り上げるオーディオの喜びが、もう一度見直され始めているのかもしれません。

『手作りスピーカーユニット』
24日(土)11:00〜12:00/14:30〜15:30

『オリジナルAVスピーカー製作』
24日(土)13:00〜14:00/16:00〜17:00

   

親子連れの参加が多数!! 楽しいイベントでした

 

カップルでの参加も多く、共同作業でスピーカー製作

 

来場者参加型のイベントとして工作教室は大人気

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このページの情報は2005年9月24日現在のものです。


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